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走る物流マンの給水所

走る物流マンの給水所

憧れの高地トレ in ボウルダー

憧れの高地トレ in ボウルダー


一番奥がロッキーの高い山.jpeg プレイリードッグ!.JPG
一番奥がロッキーの高い山                          プレイリードッグ

行って参りました!憧れのボウルダーへ。
写真は週末にお送りさせて頂きますが、まずは報告です。

先週、金曜日夜(16日)にDenver着。午後8時を過ぎてましたが、サマータイムなのでまだ昼間みたいな明るさ。レンタカーを借りて、ホテルに入ったのが、夜の9時過ぎ。
荷物を置いてから、近所のファミレスでありきたりの夕食。アメリカは田舎に行ったときのご当地料理がないのが、玉にキズです。食事に行くときに歩道を試しに小走りしてみましたが、やはり左脚ひざ裏から脹脛に違和感あり。明日は最後までもってくれるだろうか。

翌朝は6:30にお目覚め。時差はNYと2時間あるので、実際は8:30。若干、寝坊気味か。ホテルの朝食は宿泊料に込みなので、シリアルにヨーグルトとバナナ、レーズン、オレンジジュース、ベーグルとガッツリいただく。ちなみに最近は自宅でもエネルギーアップとビタミン、ミネラル補充、ダイエットを目的にスペシャルシリアルを食べてます。
大き目のボウルに3種類のシリアル、レーズン、プルーンに加えグレープフルーツ、ブルーベリーなどのフレッシュフルーツ、プレーンヨーグルトに黒胡麻パウダーに豆乳をかけて、食べてます。体調はすこぶる好調です。

さて天気は素晴らしい晴天。気温は20度くらいでしょうか。湿度が低いので、涼しく感じます。快適、快適♪ ちなみに泊まったホテルはボウルダーとデンバー空港の中間点、ボウルダーまでは車で30分程度の場所でした。ボウルダーは有数のリゾート地で、ホテルも割高なので敢えてボウルダーを外したのです。(どうせ眠るだけだし)
ホテルとレンタカー1泊2日の組み合わせで100ドルはリーズナブルなところでしょう。

ほどなく、ボウルダー市街に。今回はたった1日のショートステイなので、市内をぶらつく時間なし。(涙)直接、郊外東北部の貯水池(リザボー)を目指します。リザボーに近づくとたくさんのランナー達が周回路を走っているのが目に付きます。ついに来たぞー、って感じです。

リザボー遠景.jpeg リザボーの直走路.jpeg
リザボー遠景                               リザボーの直走路

リザボーの看板.jpeg 道路標識.jpeg

近所の駐車場に車をとめ、早速、jog開始。標高は1800mくらいだそうなので、多分、野辺山の最初ののぼりあたりの感じでしょうか。足の痛みが出ない様にキロ6分ペースでゆっくり走る。少し息苦しいのはやはり空気が薄いのでしょう。たしかに野辺山も走りはじめに肺に圧迫感を感じましたが、同じような感覚。こんなところで通常のトレーニングを続けていたら、強くなるんだろうなー(無理)。
リザボーの周りは周回路にはなっていないため、片方の行き止まりまで行ったところで戻り、Uターンし反対側の行き止まりまで更に走ってから最初のスタート地点に戻ったところで、およそ11キロ。とりあえず、朝錬のつもりなので、汗がでて、調子が出始めたところでいったん終わり。足の方は何とかもってくれました。後からきた女性ランナーの方に写真を撮って頂いてから、再び、車で今度は本練習の場所へ移動します。
朝練終了♪.jpeg

マグノリア上り.jpeg
マグノリア上り

以前、小出監督が高橋尚子を走らせたというマグノリアというところに行ってみる。
地図ではリザボーから車で1時間程度の場所であることは、わかっているが一体どんなところなのだろう。山岳地帯に向かう、大きな道路から標識に従い、脇にそれ、ぎりぎり、車が離合できる程度の舗装路を上る。レンタカーのトルクではなかなか、スピードがあがらない。馬越峠ののぼりをちょいと長めにしたような感じと思って頂ければ、よいでしょうか。車でひたすらのぼること20分、明らかにさっきまでの雰囲気と異なる、風の心地よさを感じます。(標高2800mは富士山の7合目あたり?)
たぶん、このあたりがマグノリアなんだろう。けれど、一体どこを走るんだろう。トラックかもしくはトレイルがあるんだろうか。道はいつの間にか、未舗装路に。。迷いながら、車を走らせていると明らかに日本人のランナーとコーチとおぼしき一団が道の脇に車を停め、これから走るような構え。ここは「聞くしかない」と思い、意を決して、車をその脇にとめる。
「こんにちわー」向こうもこんなところで日本人のおじさんに日本語で声をかけられるとは思ってなかったみたいで、かなり引いていた。(汗)
めげずにNYからここまで走りに来たのだけれど、とにかく初めてなので、何処をどう走っていいか分からない、と尋ねたら、年長の男性コーチが親切に教えてくれました。
今、我々が立っている未舗装路がマグノリアロード(英語ではロードではなくdriveとかいてあった)であり、この先、10km強で折り返し点があり、往復すればちょうどハーフマラソンくらいの距離になること。アップダウンがきつく、当然、空気も薄くかなりハードなので無理しないほうがよいこと、をアドバイスされました。
実業団選手と思しき、2名の女性ランナー達は、「このおじさん本当に走るんやろか?」ってな感じでこっちを見てます。正直、足のこともあり、完走できる自信もあまりなかったので、「まあゆっくり走ります(←本音)」と女性ランナー達のスタートを脇で眺める。

さて、俺も走るぞーって、彼女達に遅れること5分後にスタート。
う、重い。。思い出したこの感覚。富士登山競争の時に7合目や8合目の一瞬平坦なところで時間稼ぎに走ろうとした時に感じる、体の重さ。まだいくらも走っていないのだから、正確には体はまだ疲れてないのだが、肺から吸い込む酸素が不足しているのだろう、とにかく体が鉛のように重い。特にのぼりでは強烈に息苦しく、また下りにかかると普通は心拍数が下がるのに、ちっとも楽にならない。
強烈なのぼりの箇所は殆ど歩きに近いスピードになる。おまけに向かい風。3000m超のロッキーの山々からの冷たい風が頬に心地よい。
それでも何とかキロ6分レベルで頑張る。確かにいい訓練だと思う。野口みずきやQチャンが金メダルを目指してこの道を走ったのかーと思うとなんだか嬉しくなってくる。
結局、往路は1時間強。スピード自体はあがっていないので、脚の方は何とかもっている。
途中で、さっきの実業団選手達とすれ違う、小声で「ファイトです!」と応援したら、左手を挙げて、挨拶してくれた。

さて、残りはあと半分。折り返し点にある看板を見ると、まだ先にこのロードが続いていること、またロードとは別にトレイルコースも複数あることが分かる。3000mを超える場所にたくさんのトレイルがあるなんて。次に来たら、ここにもトライしてみたい。

アップダウンの向こうにも道が.jpeg

復路は一転、追い風に。頭上の太陽の日差しがきつく、汗が流れる。
ポーチのオレンジジュースもなくなり、あとの1時間は給水無し。ケニアかエチオピアの選手たちが道端でバナナを食べて、休憩していた。さすがにそれ以外のランナーとはすれ違わなかったけど、バイクの選手達がコーチの車にせきたてられるように、追い越していった。最後の急登箇所で傷めている脹脛が悲鳴を上げ始めたので、急遽スピードダウン。復路は少し体も慣れた様で往路のタイムを少し縮めたが、呼吸の方はかなり楽になった。
こんな感じで、走っているうちに平気になるのが、高地トレなんだろう。

結局、2時間ちょいとでハーフを走りきる。脚が限界なので、今日の高地トレはこれでおしまい。合計32kmのトレーニングでしたが、少し酸欠で頭が痛くなりそうな環境でのトレーニングは効果てきめんだと思います。どこかのコーチも言ってましたが、ここまで心肺機能を追い込むためには平地だと倍近く走るしかなく、そうすると必ず、故障につながるらしい。(確かに僕の場合でもゆっくりとしか走らなかったので、翌日の脚の疲れはなかったです)要は故障を避けながら、トレーニングを重ねるには高地がよいということだ。
汗をぬぐい、涼しい風に吹かれながら、ものすごい下り坂を車で走る。ボウルダーからはデンバー空港へ、車を更にとばす。何とか夜6時発のフライトには間に合った。

早速NYに戻った日曜日に外を走ってみた。気温が30℃を超えているので、涼しかった2800mと比較してどっちが楽だかよく分かりませんでしたが(苦笑)、少なくとも空気を吸うと酸素がたくさん詰まっているような感じはありました。
下りのJOGで吸っても吸っても呼吸が楽にならないなんて、なかなか体験できないですよね。当地に居る間にもう1回は行ってみたいと思います。
その時はマグノリア全工程制覇とその先のトレイルを目指そう!気づかない内に左脚の方も最悪期は脱出した模様。キロ5分オーバーでだましだまし走り続けます。   (了)


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